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『シェイプ・オブ・ウォーター』を観てきた!? [映画]

『シェイプ・オブ・ウォーター』を観てきた!?

昨年の『ラ・ラ・ランド』同様にアカデミー&ラズベリーの前に話題を観ておこうというミーハーな考え。

ラブ・ファンタジーということでカップルが多かったです。私の見た劇場は、小さめということもありほぼ満席。

で、ストーリーはというと、予告編のとおりです。ただのファンタジーだと思ったら、イケメン大統領の前の時代。冷戦のさなか宇宙合戦が熱を帯びる少しまえの時代背景という設定。それゆえにソ連の人たちのスパイなどの背景も描かれていて意外とベースはしっかりした設定となっている。

そんな時代背景だからか、研究の責任職の方は、国差別や性差別発言がたくさん吐き捨てます。アメリカ一番なところはちょっと今のむにゃむにゃ・・似ているかもね。

主人公のイライザ(サリー・ホーキンス)は、宇宙研究所で働く掃除係。しかし彼女は耳は聞こえるが話すことができない。ペアを組むゼルダ(オクタビア・スペンサー)は、彼女の理解者で通訳もしてくれる。そんなある日研究所に南米で捕獲の生物が運び込まれる、掃除のさなかその生物との交流がうまれ次第に言葉の通じない同士、親交を深めていく。ある日、生物を解剖することを耳にしてしまう。そこでその生物を助け出す計画を実行にうつす。その内容をソ連からのスパイで研究所の博士に気が付かれ、ともに協力することになる。。

ときどき艶めかしい発言や場面もありましたが、おおかた素敵なオトナのファンタジーに仕上がっていました。生きた猫をむしゃむしゃ食べるシーンや、セックスのシーンなどは、ああこれでR15ねと言った感じ。これだったら入れずにあらゆる世代に観てもらった方がよかったかもね。
まぁイライザの裸のシーンが多いのでそれでもR15指定は外れませんかね。

イライザは、その感情を最初は何も見せない。ゼルダの夫の愚痴をいつも聞いている、、しかし、女性として恋する気持ちはその生物に対しても向けられているところが細かな仕草から読み取れるところが微笑ましかった。
しかし出勤前にお風呂であんなこと毎日しているのは疲れてしまわないのだろうか、、、とちょっと心配してしまった。女性のはよくわからんが・・・・;

後半からの水の中のシーンはとても綺麗に描かれていた、ここら辺は得意がギレルモ監督の得意なところだろうか。。彼の作品は暗い色彩の作品が多いが、水のなかということでその神秘的なところが良い方向に出ていたと感じました。ただ、このキレイな場面をもう少しカットが多ければよいのになぁと思う。

オクタビア・スペンサーは、黒人女性役の女優として安定した演技です。一番安心して観ていられます。このどこにでも居そうなおばさん的なところが。

サリー・ホーキンスは、劇中でもセリフがありましたが、決して美人ではないけれどどこか魅力を感じてしまいます。ちょうど同時期に公開している「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」でも主演しており、飛ぶ鳥を落とす勢いです。たしかにそれに足りる演技力と魅力のある女優さんですね☆

ギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作とすべてこなしています。オリジナルでここまで仕上げてきたのが素晴らしいです。「パンズ・ラビリンス」の!と紹介されていますが、「パシフィック・リム」も紹介してほしいギレルモ監督。オリジナルを突き詰めるとここまでオトナファンタジーを作れるものかと思いました。そうそう、エンドロールのスペシャルサンクス的な欄の一番上にジェームズ・キャメロンの名前が、いろいろ影響を受けているということでしょうか。。。。

公式サイト:http://www.foxmovies-jp.com/shapeofwater/



==おまけ==
先週、私の心のよりどころであった、老舗バーが閉店しました。
そんな折なのに先週はぎっくり腰で訪問できず。。。。
始まりあれば終わりありですが、なんだか心にポッカリな感じです。

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coco030705

こんばんは。
コザックさんぎっくり腰ですか!大変でしょうね、お大事に。私は先日インフルエンザになって、その後恢復してからも油っこいものが食べられません。やっぱりキツイ病気みたいです。
ところで、ギレルモ・デルトロは結構好きな監督です。ポスターの水の中のきれいな場面を観て、これは観に行こうと思っています。
馴染のお店が閉店とは、寂しいですね。またそのうちいいお店がきっとみつかりますよ。
by coco030705 (2018-03-04 21:59) 

きさ

ぎっくり腰、お大事に。
さすがはギレルモ・デル・トロ監督、いい映画でした。
結構、振り切れた描写が多いので好みは分かれるでしょうがとても面白かったです。
とにかくサリー・ホーキンスの演技が素晴らしい。
言葉の話せない孤独な女性のリアリティと半漁人と触れ合うファンタジーを見事に融合させています。
半漁人のビジュアルも素晴らしい。
マイケル・シャノンの悪役も影と悲哀があり単純な悪役としては描かれていません。
ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞したのも納得です。
大人の映画でした。
by きさ (2018-03-05 06:06) 

TaekoLovesParis

コザックさん、なじみのお店の閉店は寂しいものですよね。いつ行っても温かく迎えてくれる友達のようだったんでしょう。
それなのに、ぎっくり腰とは。私は腰痛になったことがないから、わからないけど、同僚が、「あいたた」と腰をおさえながら、歩いていました。おだいじになさってくださいね。

☆☆☆アカデミー賞の作品賞と監督賞、ダブル受賞ですね!
<アカデミー&ラズベリーの前に話題を観ておこう> みごとに当たりましたね。
ギレルモ・デルトロ監督は、cocoさんのおすすめで見た「パンズ・ラビリンス」の監督ですね。サリー・ホーキンスもcocoさんのおすすめ「ブルージャスミン」の生活に疲れた感じの妹役。最近は知らない俳優が多いので、今回のように知ってる俳優さんばかりが受賞だと嬉しいです。主演男優賞のゲーリー・オールドマンは若い頃の「シドとナンシー」の時代からのファン。

by TaekoLovesParis (2018-03-06 02:04) 

coco030705

こんばんは。
ぎっくり腰いかがですか?私はインフルエンザが治り東京まで遠征してきました。コザックさんが以前記事になさってたGINZA SIXとてもきれいでした。草間さんの面白い作品もみれました。さすが草間さんですね。
ところ私はこの作品を観て、がぜんサリー・ホーキンスに興味を持ちました。コザックさんお勧めの「しあわせの絵の具…」ちょうどやっているので、観に行こうと思っています。
彼女のこれまでの作品も観たいです。そろそろホーキンスに賞をあげてほしいですよね。でも、かのゲイリー・オールドマンもやっとのことで受賞ですから、アカデミー賞をもらうのって大変みたい。(けっこうアメリカ第一主義じゃないの?)


by coco030705 (2018-03-12 22:31) 

コザック

コメ返遅くなりスマヌです(ペコリ)
腰は慣れたもので2,3日で歩けるようになりました。
ただ、動けなかったのでまた太りました;;

>coco030705 さん
nice!コメ&再コメさんきゅ(^^)/
インフルも大変でしたね。子供のころと違った辛さがありますよね。完治し東京の旅行もたくさんよいところ楽しんだようでよかったです。SIXの草間さんの演出は素敵ですよね、空間を楽しませてくれます。
サリー・ホーキンスは、今年よい作品にたくさん巡り合いましね。魅力が開花した感じです☆彼女にも賞をあげたかったです。

>きささん
nice!コメさんきゅ(^^)/
ギレルモ・デル・トロ監督の個性がでている素敵なファンタジーに仕上がっていました。
マイケル・シャノンの悪役があったからこそのこの作品なんでしょうね、名演技でした。
アカデミーでも賞取れてよかったなぁと思う作品です☆

>TaekoLovesParis さん
nice!コメさんきゅ(^^)/
なじみの店は、銀座で一番古いオーナーバーでした。後継もいなく店を閉めることになったのが残念。立ち寄る銀座でなくなってしまうのがこわいです。
作品賞と監督賞を取ったのは、さすがです。オリジナル脚本でこの栄光はさすがのギレルモ・デルトロ監督です。世界感が日本人の感性に似ているので好きな監督さんです。
ゲーリー・オールドマンも主演とれてよかったです作品たのしみ(^_-)-☆


by コザック (2018-03-13 00:48) 

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