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宇多田ヒカル論 [music]

この国民的なアーティスト、しかも圧倒的に私よりコアなファンの多い彼女について、こんなところで論じてしまってよいのかどうか迷ったけど、もうすぐ休養に入ってしまうのを機に、デビューのときから好きな彼女の唄う姿について、日ごろから思っていることをつらつらと綴ってみたいと思う。
   ~というかずっとずっとメモ書きしてきたものを一気に吐き出す感じだ。

最近、、宇多田ヒカルの唄は聴いたことがあっても、会話を聞いたことがない人が意外と多いことに驚かされた。
これは、あの哀しい女心を唄う中島みゆきが、ラジオではあんなにファンキーなオネーさんだったことに気がついたときに似ているかもしれない。自分はそれほど唄を聴く前にいろいろメディアをあさってしまったのでそうでもないのだけれど、やっぱりときどき驚くくらいコドモでありオトナなのである。(実際トレビアン・ボヘミアンではとてもファンキーな一面を見せてくれていた。今になって思うと、はっきり言ってライヴでのMCとあまり変わらないなぁ~と感じてます)

そんなオトナとコドモを併せ持つ宇多田ヒカルだが、その狭間に疑問を感じて?成長したいと感じた?からの休養宣言なのかと自分は感じたのだけれど、彼女自身の魅力の一つだったものを削ってでも成長したかったのだろう。結婚・離婚と経て彼女の作る楽曲はとても変わったのだけれど、突っ走りすぎて一度整理したいのが本音なんでしょうかね????

宇多田ヒカルの魅力は、オトナの一面とコドモの部分の流れがぶつかる河口のようなもので、そのぶつかった先にある水しぶきが、いろんな旋律や歌詞として生み出されてくる気がします。メディアにもそんなに出ない彼女をなんでそんなに好きなんだろうとずっと考えています。それは、、、、

・どこか彼女自身の隠し持った儚(はかな)さが日本人の心にうつのだろうと思っています。レーシングエンジンのごとくパワーを絞り出すような歌唱(けっしてものすごい歌唱力であるとは言い難いが・・)ものすごいパワーを感じられるが、その中にはF1のエンジンのごとくいつ壊れるかも知れないどこか儚さにつながる、まるで命を削って唄っているかのような刹那的なものを感じずにいられない。そんなところが「日本人が一番好きな歌手」。。。。たるゆえんか。

・ライブビデオ等みていると・・・トークが下手です。いつも面白い着眼点でおもしろいことを言ってくれるけど、オーディエンスの前で話すのが得意じゃないからか、話に流れがなく思いつきな感じがする、だけどオーディエンスは、そんな彼女を知ってか、彼女が自身の気持ちから思いの限り楽しませようとしているところが伝わってくるところがたまらなく嬉しいのだろう。そして、いろんな意味で生き方が上手でない部分も愛される部分であると思う。

・最近はそういう文学的な部分はメディアに取り上げられないが、デビュー当初はいろいろ話題となっていた。三島由紀夫が好きという彼女は、三島由紀夫のなんたるかを知っているがごとく、その歌詞のなかの言葉ひとつひとつで三島の得意とする「情景を脳裏に想像させるような描写」がとてもうまいです。そして、川端康成や漱石を読みこんでいるところからかもしれないが、とても説明深い歌詞、一つ一つのセンテンスが小説のごとく歌の歌詞と思えないほど長い時(部分)がある。今の流行りじゃないのに、彼女に唄わせる(作らせる)とそれが脳のシナプスを刺激し美しいセンテンスとなりヒット曲になってしまう。また、歌詞のなかに込める情景は、、俳人や歌人のそれに似ていて、4分ほどのなかに彼女独特の世界感を想像させてくれる。
そこら辺が若いその辺の歌手と違う所以だろうか。。。そんな一面が次のような楽曲に見えている気がします。
 Blue
 Letters
 This Is Love
・・・・結婚後そういう歌詞が多くなった気がします。(映像美のすばらしい紀里谷氏の影響か・・・)
RPG系のゲームの主題歌に取り上げられたのもそのせいかもしれません。(本人対話型のRPGは好きではないらしいが)

楽曲の話がでたので歌詞についてもう少し思っていることを書くと、歌詞に幼さが残りつつも歌詞のなかには、常に戦いを想像させる内容がある、彼女自身ずっと闘ってきたことに対しての気持ちを伝えたかったんでしょうかね~わからんけど。
 KeepTrying
 COLORS
 Fight The Blues

・ピアノ出身(だと思う)の彼女の楽曲は、全般的にピアノを使う曲が多い気がしてます。ピアノのやさしく激しい音色をうまく遊びあやつっている楽曲が好きです。そう!全体的に音と戯れて遊んで生み出されたのが彼女の楽曲のような気がしてなりません。音楽の神様に愛されているんでしょうかね~(^^)


元夫の紀里谷についても述べると、、、彼は、女性を撮るのがすごくうまいです。映画というよりはプロモなどでチカラを発揮するタイプと思うのだが。。。
女性のどんな表情や仕草が色っぽく、観る人がキレイと思うのかを知っているのかと思う。
そこらへんが彼ら(紀里谷・宇多田)を引き寄せたのかもしれないですね。


個人的に好きな曲(自動的にiTunesの再生回数の順になる)
◇Beautiful World
「新世紀エヴァンゲリヲン」好きな彼女が書いた歌詞は、最初に聞いたときから「人類補完計画」のことを唄っていると思っていたので「破」でも使ってくれたのは嬉しかった。劇場版最終章までこれで行って欲しかった。。。。休養になっても使ってほしいです。

◇BLUE
この曲はシングルでもないのに、初めて聴いたときからとても好きな楽曲だ。流れるようなメロディと情景を写し出す表現を叙情的に唄っているところが好きだ。何かとタイアップしていないのが不思議なくらい美しい旋律だ。

◇This is Love
冒頭のピアノが好きだ。しかもライブビデオのあの真上を向く様で観ている瞳が深くて怖いところがいい。いろいろな歌詞が対称的な部分が効果的だと思ってます。「悪い予感がするとワクワクしちゃうな~」からのくだりが刹那的でたまらなく好きです。

◇Can You Keep A Secret?
ドラマ「HERO」のエンディングだ。とてもモノトーンの映像と合っていた気がした。

◇Kiss & Cry
カップヌードルとのタイアップ。まさかそのままの歌詞で発売されちゃうとは思わなかった。

◇COLORS
単純にシングル発売日の翌日に、引っ越しをやってて自分の車で何往復もするときにコレをエクストリームローテーションしていたからです。

◇Keep Tryin
なんとなく元気がでますね。でもこのPVの似合わないコスプレはいただけなかった。。。(ちょっとポッチャリの時期だったから・・・・)




====以下プロフィール抜粋 http://emimusic.jp/hikki/ =====
生年月日 1983年1月19日
中学校の時に私が恋した作家・詩人Edgar AllanPoeと、ニッポンの文学史が誇る森鴎外と、愛くるしいウド鈴木さんと、さらに愛くるしい石川梨華ちゃんと、同じなんだ☆同社の先輩ユーミン様も川本真琴さんも。シンガーソングライター多輩出誕生日!

身長 158cm  、、、ないかも(´・ω・`)

血液型 A型
てやんでいっ!生粋のA型でいっ!友達のほとんどがO型かも。

趣味
☆とにかく文学は永遠に私の情熱であるでしょう!!本は財産です。読んだ本は全部とっておく。服より本の占めるスペースが多い。
☆刺激系調味料
☆具合が悪かったり、二日酔いなんかで寝込んでる友達の弱々しい姿を無断で撮影すること。
☆深夜ネット徘徊。EMIのエンジニアさんにいくつかサイトを教えてもらったんだけど、これがまたすっげーーー面白いんですのよ奥様っ!! Modern Livingとotogaiworld深夜に訪れて見るとなおさらよろしくってよ☆

特技
パソコンの早打ち/テトリス/我慢/人の考えを読むこと/左足の小指の独立運動 /体がやわらかいので床にぺったり開脚とか

好きな作家
開高健/宮沢賢治(詩が大好き)/中上健次/芥川龍之介「羅生門」/川端康成/森鴎外「高瀬舟」/夏目漱石「こころ」「草枕」/三島由紀夫「金閣寺」/稲垣足穂/エロスを追求したい時は谷崎潤一郎/少しづつ読む埴谷雄高「死霊」/ヘルマン・ヘッセ『シッダールタ』を読んでから『幸福論』、んでフィナーレに『荒野のおおかみ』をたいらげると最高に満腹になる!(高橋健二訳がおすすめ)/ドストエフスキー「地下室からの手紙」「罪と罰」/大岡昇平「野火」/遠藤周作「海と毒薬」「沈黙」/ Roald Dahl/Oscar Wilde/Shel Silverstein/Edgar Allan Poe/Elie Wiesel/John Berendt "Midnight in the Garden of Good and Evil"/F. Scott Fitzgerald "The Great Gatsby"/George Orwell "1984"

好きな映画
Amadeus/Crash/Munich/Brazil/たそがれ清兵衛/Lost Highway/The Shawshank Redemption/The Godfather II/The Jerk/Orlando/宮崎駿作品

好きなアーティスト
Nine Inch Nails/Mozart/Jimi Hendrix/Bela Bartok/Lenny Kravitz/Prince/Edith Piaf/Cocteau Twins/Jeff Buckley/Chick Corea/The Blue Nile/Freddie Mercury/Bjork/尾崎豊/美空ひばり

憧れの地
メキシコ/マチュピチュ/サハラ砂漠
ご先祖様の眠る山口県へ初めて墓参りに行ってからもう4年。また早く行きたい!


作家デビュー(ペンネームはとっくの昔に決めてあるぜ)/小さな本屋さんを開いてそこで働くこと/カフェでバイトをすること

最近ハマッテいるもの
ださいパジャマ/朝食に納豆と白いご飯/スリップオンのスニーカー/アメリカの老舗TVドラマ"Law&Order"

好きな言葉
着の身着のまま/諸行無常/不愉快だ帰る!/むにゃむにゃ
instead of tug o' war, let's play hug o' war" - Shel Silverstein

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ヒカル宇宙 [music]

ガンダムの映画タイトルじゃないです。最終回のタイトルでもないです。

「宇多田ヒカル」という小宇宙が少しの間観られなくなります。



本日、、もう昨日か。
宇多田ヒカルが、「「人間活動」に専念」宣言をしました。
http://www.u3music.com/message/index.php?m=1&l=JP&d=2010080920001j.xml

とても大好きなアーティストなのでしばらく世の中から消えてしまうのはとても残念です。

「old type の存在がnew typeの覚醒を促した」というなら、彼女の創り出してきた音楽たちは、間違いなくnew typeだったが、彼女自身はold typeだったのかなぁ~と今感じてしまいます。


27歳ににしてこのようなことを思ったり感じたりすること自体がすばらしいのに
あえてさらなる成長のためにこのようなことを選択することが日本人を魅了してやまない彼女の魅力なのではないでしょうか。。

あ~もう少しで活動しなくなる、、、年末がこなけりゃいいのに・・・



5年間書き溜めた「宇多田ヒカル」論を完成させなくては・・・・(ただのメモですが・・・)
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