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『さらば愛しきアウトロー』を観てきた!? [映画]

『さらば愛しきアウトロー』を観てきました。

老いた三人組が何も傷つけずに銀行強盗を繰り返す。これは1980年代初頭からアメリカ各地で銀行強盗を繰り広げ、それによる逮捕と脱獄を繰り返した実在の人物フォレスト・タッカーを描いた実話に基づいた物語であるということ。ロバート・レッドフォードがこれを引退作としたことでも話題となった。

主人公のフォレストは、紳士的であり銀行強盗を繰り返すが、そんな折でも捕まったときでさえ笑っていた。そんな彼は、ある聴取で「おまえくらいの人間だったらもっと楽に生きられるだろう」「楽になんて生きてもしょうがない。自分は楽しく生きたいんだ。」という。中年世代の私たちにはグサっとささるメッセージですね(^_-)-☆

そんな彼が、老いて知り合った牧場主の女性ジュエル(シシー・スペイセク)と親交を深めていくうちに脱獄をあきらめる。しかし、平穏な生活に別れを告げ、その後4回の銀行強盗を企てたという。やはり、自分らしさ。楽しいこと。っていうことを最後まであきらめないスタイルを貫らぬきたかったんでしょうね。

シシー・スペイセクは、歳とってもこのような柔らかい笑顔でいられるのがステキだ。日本でいうと八千草薫的な感じだろうか。。。。(チガウ?)

そんなフォレストの生涯を引退作品に選んだのは、ロバート・レッドフォード自身も何かのメッセージを言いたかったんでしょうね。俳優ですから自分の主張は作品で!ということなんでしょうか。

考えさせられるが、とてもメッセージ性のある意味深い作品だった。


邦題について、うーん、この時代、無理やり邦題を付けるのに意味があるのだろうか。国や宗教、歴史的な背景がなく意味が分からないものならしょうがないのだけれど、今回はアウトローは関係ないし、愛しきって何?という感じです。原題「The Old Man & the Gun」のままでよくない?

・・・と思った次第。

公式サイト:https://longride.jp/saraba/

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国立西洋美術館で「開館60周年記念 松方コレクション展」を観てきた!? [美術館]

国立西洋美術館で「開館60周年記念 松方コレクション展」を観てきました。
いつだったか平日に見に行ったのを記事にするのを忘れていました。
ずっとあれ書き忘れているような気が・・・と思っていたらコレでした。

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昼過ぎだったので、そんなに混んでいなかった。

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そもそも、松方コレクション自体は、西洋美術館の常設展示の一部といってもよいものなので、それほど目新しさを感じられないはず!というのが西洋美術館のコレクションをちょっとかじった人の想い。私もそれ。ただ、まとめてみること自体が展覧会の醍醐味でアルことを今回改めて感じました。

展示の構成は以下のよう
プロローグ
 松方の肖像やモネから直接買い付けた睡蓮などを展示
第1章 ロンドン1916-1918
 ロンドンで戦争で必要となるだろう既成ボートを先んじて作り大儲け
 友人となった画家フランク・ブラングィンの助言もあり美術館構想を膨らませる
第2章 第一次世界大戦
第3章 海と船
 元船乗りのフランク・ブラングィンの船の作品など
第4章 ベネディットとロダン
 ロダンの絵画・彫像など
第5章 パリ1921-1922
 パリに行って爆買いした作品。モネなどの印象派や後期印象派など
第6章 ハンセン・コレクションの獲得
 コペンハーゲンのハンセンコレクションを手に入れる。マネやドガなど。
 金策に困った松方は日本でこれらを手放す。
 そのおかげで財閥やらの企業にいまでも収蔵されているものを借りてきている。
第7章 北方への旅行
 ムンクなど
第8章 第二次世界大戦と松方コレクション
 第二次大戦後、日本に返還されたコレクション。
 しかし重要と思われた作品についてはパリに撮り置かれたままだった。
 それらの作品を今回展示。作品の重要性など本物を見ると伝わってくるね(^_-)-☆
エピローグ
 テレビでも紹介された、モネの睡蓮復元の画

とにかく、作品点数が多いです。155点+アルファもあるので疲れます。
それと同時に胸にあふれる感動も積もっていきますけれどね(^_-)-☆

公式サイト:https://artexhibition.jp/matsukata2019/


そのあともちろん常設展示も満喫。

いつみてもこれらの作品は観ていて落ち着く。

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そして、もうひとつの展示

日本・フィンランド外交関係樹立100周年記念
モダン・ウーマン―フィンランド美術を彩った女性芸術家たち

文字通りフィンランドとの外交樹立100周年を記念とした女性芸術家の展示
「この展覧会は、フィンランド国立アテネウム美術館の企画によって欧米3都市で開催された国際巡回展をベースに、日本オリジナルの内容に再構成したものです。」だそうです。(ホームページより)

女性の画家ごとに作品を紹介している展示がいとよろし

マリア・ヴィーク
ヘレン・シャルフベック ・・この方だけは展覧会を観たことあった;;
エレン・テスレフ
シーグリッド・ショーマン
エルガ・セーセマン
シーグリッド・アフ・フォルセルス
ヒルダ・フルディーン

やさしい視点の作品が多かった。

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第二展示として彼女たちのスケッチの展示

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かわいらしい作品がおおかった。

公式サイト:https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/2019modernwoman.html

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山種美術館で「生誕125年記念 速水御舟」展を観てきた!? [美術館]

山種美術館で「生誕125年記念 速水御舟」展を観てきました。

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週末けっこうな雨が降っていたのですが、、
グーグルマップですごいこと見つけてしまったので行ってきた。

大発見!!!

恵比寿からの登りがキツイのが玉にきずだった山種美術館。
なんと!表参道から行けば、ほぼ下りだけで行けることを発見。
しかも根津美術館の交差点で曲がったら1本!直線で行ける。

展覧会にもどるが、広尾に引っ越して10周年ということで、国内で一番速水御舟作品を保有する山種美術館だからこそ!ここにコレを持ってきたか~という展示でした。

展覧会構成はこんな感じ。狭いから内容もギュッと凝縮しています。

第1章 画塾からの出発
第2章 古典への挑戦
第3章 10ヶ月にわたる渡欧と人物画への試み
第4章 更なる高みを目指して

写真撮影は「翠苔緑芝」の屏風のみ

絵の具のひび割れも考慮してつくったという紫陽花の花びら。すごかったです。

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といいつつ、黒猫ちゃんの可愛さに萌えた。

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メインは別室の「炎舞」
蝶も素敵だったが、煙の渦巻き加減がとても薄クルクルなとこが絶妙。

で、今回は大雨ということもあり、日曜午後なのにカフェが空いていた。
山種美術館のカフェは、企画展示を題材にした和菓子が目玉。

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私は抹茶と「翠苔緑芝」を題材にした「緑のかげ」

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満足満足。。雨もいいもんだ☆

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三菱一号館美術館で「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン」展を観てきた!? [美術館]

三菱一号館美術館で「マリアノ・フォルチュニ 織りなすデザイン」展を観てきました。

仕事で近くまで行ったので初日に観てきちゃった!?

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軽くてしなやかな「デルフォス」(繊細なプリーツを施した絹のドレス)で一躍20世紀初頭の服飾界の寵児となったマリアノ・フォルチュニ(1871-1949)。(公式サイトより引用)
芸術家一家に生まれた彼のデザイナーの顔だけでなく絵画、版画、写真、舞台などの生涯わたっての芸術家人生のすべてを余すところなく展覧会にしたものである。(どうしてもスクール☆ウォーズ調;)

何十年も前のデルフォスがたくさん展示されていた。本当に女性のフォルムを美しく映し出すドレスです。私は黒とシャンパン色がキレイと思った☆
こんなん現代で持っている人いるのかなぁ、シルクだから超高価なんだろう、、と思うとともに、都市の新しい生活のためクルクルねじって箱に収納するというのがウケたんだそうです。

おそらく、時代背景的にも誰もが知っている、ホテルアドリアーノのマダム・ジーナは舞台でこれを着て歌っていたんだろうなぁ~と妄想しちゃったさ(^_-)-☆

マルチな才能を持て余す人っていうのはやはりどの時代も輝いているモノを残すなぁとしみじみ感じた(^_-)-☆

雨気味だったので、直通エレベで帰った。

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公式サイト:https://mimt.jp/fortuny/


==追記==
ミュージアム・ショップでこんなもん買ってしまった。

ここはヴァロットンをたくさん保有しているのだが
まさかこんなもん作るとは・・・・

「蕎麦猪口」

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じつはこれ2つで上下に一つの画になっているんです。
裸の女性がベッドにうつぶせになりながら、片手でネコとじゃれている「怠惰」ですね☆

ひとりでこれ見てニヤニヤしています。
作品自体はとっても色っぽい内容なんですがね(^_-)-☆
蕎麦でも素麺でもこれですすりたい!?

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『劇場版パタリロ!』を観てきた!? [映画]

『劇場版パタリロ!』を観てきました。
滞留しちゃったので掃き出しです。
平日なので、なるべく上映時間の短いものをとサクっと観てきたのですが・・・

物語は、、、ないです。
なにより自由。作風、も何もかもが自由。

あれ、幼いころにTVで見ていたパタリロはこんな感じだったっけ?というくらいちょっとびっくりな男色作品です。(原作はそうなんでしょうが)

とにかく、バンコラン (青木玄徳)とマライヒ(佐奈宏紀)の濃厚なキスシーンが、しつこいくらいに出てきます。最後には、もうオトコ同士が濃厚なディープキスをしていても何とも思わなくなってしまうくらい麻痺します。

アニメもコミックも前作「翔んで埼玉」も見ているファンに最大限の謝辞を現した作品な気がしてなりません。笑いもところどころあり、知る人ぞ知る的な演出がたまらんかった。

ストレス解消のための鑑賞が、知らない世界を垣間見て逆にストレス溜まりました。

公式サイト:https://patalliro-themovie.jp/

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『Diner ダイナー』を観てきた!? [映画]

『Diner ダイナー』を観てきました。
藤原竜也ファンなのか、玉城ティナファンなのか、はたまた蜷川実花ファンなのか、私の行ったレイトショーは超満員でした。原作があるとのことでしたが、評価はどうなんでしょうね☆

(ネタバレありです。)

予告編で設定がとてもよかったことと、蜷川実花監督作品ということで観てきちゃったさ。
最初に言ってしまうと、今までの蜷川実花作品のなかで一番よかった。(といっても少ないですが、、)キャストがとても豪華だっただけでなく、その豪華なキャストのいいところを引き出していた気がします。もちろん、彼女独特の鮮やかな色彩美も健在でした。ただ、今回は明るい設定が全くなく、暗い設定のなかでの鮮やかな色彩ということで、彼女の作品では新しい感じがした。

お話は、幼い頃に母親に捨てられた大場かなこ(玉城ティナ)は、誰も信用できず一人で生きていくことを決め込んだ。料理だけが得意なオオバカナコは、ある日メキシコのある町に行くために日給30万のバイトをしてマフィアに捕まってしまう。気が付くとあるレストランに売られていた。そこは、ボンベロ(藤原竜也)が営む殺し屋専門のレストラン。そこでウェイトレスとして働くこととなった。オオバカナコは、自分がいつか殺されると思い、超高価なお酒を隠してしまいそれを人質に働くこととした。ある日一年前に亡くなったボスの跡目を決める懇親会が催されることとなったが、そこにはナンバー2の4人が招待された。そこでそのお酒を振る舞うことになったのだが、、始まった途端に、ボスの死は事故死ではなく殺人であったことが暴露されてしまう。そこで生き残ったのがブレイズ(真矢みき)だった。彼女は知りすぎたオオバカナコを始末しようとするがボンベロが立ちはだかる。

結構死んでしまった方が登場している。カナコの祖母に角替和枝、大ボスに蜷川幸雄など。
ブレイズがボンベロに向かい自分の下でもレストランを続けるか問われたとき、ボンベロは自分はボスに見いだされた…的なことを言うセリフがあるのだけれど、そこでピンと来てしまった。途端に思わず涙してしまったよ。。藤原竜也は役柄通り蜷川幸雄に見いだされたことを一昨年亡くなったときのワイドショーのインタビューでみんなが知っている。そしてその娘がこのキャストを組んだことの意味に思わず涙がこぼれたね☆

あとは、ブレイズのアクションシーンがたまらんかった。真矢みきの宝塚トップのアクションが本当に素晴らしくカッコよかった。これは蜷川実花だからできたことでしょう。真琴つばさもともにアクションに参加していてマニア垂涎ですな。

もう一人のナンバー2には、土屋アンナ。もうこれも彼女そのまんま。「下妻物語」からキャラが変わっていないところがスゴイ。だってあの作品15年前の作品ですもの。

そのほか窪田正孝、本郷奏多、武田真治、斎藤工など多彩な顔触れだったが、どれも殺し屋としてかっこよく描かれていた。そういえば、藤原竜也と真矢みきのアクションはまさにマトリックスな演出がスゴかった。これも元ネタわかると感慨深い。

あとは、藤原竜也。蜷川実花も責任感を感じていたらしく、一番かっこいい藤原竜也を撮らなくてはと意気込んでいたそう。(公式サイトより)
藤原竜也ってなんとなく役者バカ的なまじめな演技がちょっと好きではない時があるのだが、そんな感じは微塵も感じなくめっちゃかっこよかったよ。

ホントにラストのネタバレですが、私はあのラストシーンは好きではない。抱き合うで終わるエンディングって80年代のアイドル映画のよう。菊千代が見えて、足元が見えて、そこで終幕でよかったのではないか。皆まで見せなくても誰もが脳裏で再生できる場面だ。どうしても再会を画が来たかったのであれば、リザーブ席で料理をもてなすところまで描いてほしかった。全般的によかっただけに少しだけ残念だった。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/diner-movie/

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