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『コーラス』を観てきた。 [映画]


今週で終わってしまいそうなので『コーラス』を観てきた。上映館数が少ないので結構探した。とっても小さな劇場だった。かといって混んでもいなかった。
実は主人公のボーイソプラノの子が来日していたのをニュースで見てずっと観たかった作品だ。

オフィシャルホームページには「ママに会いたい…。たった一つの願いを歌に込めた子供たちが・・・」とあったがそんな感じでは決してなかった。主題はそんなのではないような気がした。

この作品を観て思い出すのは、赴任してきた先生が受け入れられずある一つのものに熱中して心を開いて信頼を得ていくストーリーだ。
どこかで思い出す・・・「スクールウォーズ」、「いまを生きる」、今話題のプロジェクトX「ファイト!・・淀川工業高校合唱部」だ。
作品の流れ的には、プロジェクトXみたく一人のヒーローを作りたいわけでもなく、スクールウォーズみたく劇的でもなく、流れは淡々としていて似ているのは「いまを生きる」かもしれない。順に『ラグビー』『デッド・ポエッツ・ソサエティ』『合唱』がつまりこの作品の合唱なわけだ。
上映しはじめでそんなイレギュラーなことを思ってしまったもんだからそこココで比較させてしまう。校長と対立するところなんて名古屋章が頭に浮かんで一人笑いしてしまった。

この映画のすごいところは、作品中に波がないのに感動させてしまうところだ。伯爵夫人に聴かせるところなんて作品の山になってもいいのに、ここでは終わらない。結末はまさに「いまを生きる」で転任してしまう先生のために机の上にみんな立ってしまう・・みたいな結末だ。知らずのうちに泣けた。最後にペピノが日記のその後を話していたときに再び感動がよみがえって目頭が熱くなったっす。何にも求めずただ音楽を愛し感動を広めていったと・・・。プロジェクトXのプロデューサに見習ってもらいたい!

悲しかったのは生徒が窓から投げたメッセージ付の紙飛行機を全部拾わずに行ってしまったことだ。思わず「拾ってくれよ」と叫びそうになったよん。
あとペピノはいろいろストーリーがあったけど、譜面台にさせられた子はかわいそう。「スクールウォーズ」で109=0で負けたあと滝沢先生が殴るシーンでそのときにだけ出演して殴られた子みたい。うかばれないです。なんとか大成してくれ!

あと忘れてはならないのが、主人公モランジュの歌声!本当に彼が唄っているのぉ~(うるうる)と言いたくなるくらい儚い歌声。彼が歌っているときはちょっとうっとりしちゃいました。(あぶないあぶない)これが世にいう「萌え」って感じなの??
はたして彼の将来は歌手?俳優?どちらにしても才能豊かな感じ!

しかしこんなにいい作品を↑↑こんなウガった観方をしてよいのだろうか・・。


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まみりん

こんばんわ~。
紙飛行機・・・私も全部拾ってほしかったけど、外人さんってこんな風に冷めた感じが普通なのかな?とか思って、納得してしまったんですよ。
それにしても、少年の歌声っていいですよね~。どうしてこうも心に響くんでしょうか。
え?これも『萌え』市場なのでしょうか?(笑、そんなことはないよね?)
TBさせてもらっちゃいますね。
by まみりん (2005-06-06 01:13) 

コザック

こんばんは~。まみりんさん。
映画たくさん観ているのですね。負けてます!
res24時間おくれです。
やっぱり日本人は紙ヒコーキ拾ってほしいですよね。悲しかった。
私は教育実習のときに出席簿に挟んであった手紙今でも大切な宝物です。

キレイな歌声でしたね。
思い出しただけで、あの透きとおるはかない声が耳を通り抜けていきます。
TB・・very39です~。
by コザック (2005-06-07 01:17) 

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